シニア犬向けドッグフードの選び方3つのポイント!

シニア期を迎えると白髪が増えたり、筋肉量が減ることでやや体形がほっそりとしたと感じるでしょう。内面にも変化がおき、食欲が減退し、少食になったり、下痢や便秘が慢性化することもあります。

シニア期には体に余計な負担をかけないこと、必要な栄養素をバランスよく、効率的に摂取できることを意識してドッグフードを選んであげましょう。健康的なシニア生活のための食事について基本の選び方をご紹介させていただきます。

■選び方①必須栄養素は配合されているか?

犬が健康を保つうえで必須となる栄養素「動物性タンパク質」です。肉や魚に含まれる栄養素です。タンパク質は動物性と植物性の2種類がありますが、シニアが健康を維持する上で欠かせないのは動物性タンパク質です。

シニア用フードの中には脂肪分やカロリーを減らすために、あえて動物性タンパク質を配合していない製品も数多くみられますが、必須となる栄養素を排除することは健康維持に大きなリスクをもたらします。

カロリーを抑えたい場合は、日々の給与量を調整し、必須となる動物性タンパク質は毎食必ず摂取させることが基本です。

■選び方②消化吸収に負担のかかる素材が入っていないか?

トウモロコシや大豆などの穀類はドッグフードを粒状に成型したり、肉の量増しに欠かせない素材です。しかしこれらの穀類は人間の可食部位を取り除いた残りである場合が多く、本来の栄養素は十分に残っていません。

犬は雑食性の動物ではありますが、このような穀類の消化吸収を得意とする内臓機能を持ってはいません。特に高齢になり内臓機能が低下しはじめている犬にとっては、下痢や消化不良のリスクも高まります。

ドッグフードのパッケージには使用している素材の一覧が「原材料表示」として記載されています。購入時は愛犬の内臓機能に負担となりうる成分が配合されていないかどうかを確認してあげましょう。

■選び方③愛犬の体調に合っているか?

ドッグフードに含まれる動物性タンパク質、脂肪、添加物はメーカーごとに大きな違いがあり、同じ肉種を主原料とする場合でも配合量や品質、風味はまるで異なります。

シニアになると口内トラブル、持病の悪化、運動量の変化など個々の生活や体調の差が大きくなります。

愛犬の日々の体調や排便時の状態をこまめに確認し、体質にあった食事を選らんであげましょう。

被毛のべたつき、涙やけの悪化、嘔吐なども食事が体質に合わずに起こる場合があります。単なる好き嫌いと捉えずに、食事の見直しをすることもシニアの健康管理には大切です。

シニア期を健康的に過ごすためにも、このようなポイントを踏まえ、愛犬にベストなシニア用ドッグフードを選んであげましょう。